「うちは庭と呼べるほどの広さがない」。そう言われる敷地ほど、囲いと屋根の効き目が大きく出ます。広さではなく、そこが囲われているかどうかで、人が座るかどうかが決まるからです。二畳ほどのスペースでも、視線が切れていて上に何かが架かっていれば、そこは庭になります。
写真で見る、上に架けるという手



狭い場所ほど、床を土のまま残さないことも効きます。砂利や石で全面を仕上げてしまい、緑は縁に寄せる。中央を空けておくと、実際より広く見えます。写真のように白砂と苔で面をつくり、竹で背面を隠す構成は、間口の狭い中庭で昔から使われてきた方法です。
架けるものは、木の垂木でも、スチールに透明の屋根材を載せたものでも構いません。大事なのは高さで、低すぎると圧迫感が出て、高すぎると囲われている感じが消えます。実際の高さは、その場に立っていただいて決めるのが確実です。施工事例はこちらにまとめています。
素材によって、後の手入れも変わります。木の垂木は数年に一度の塗り直しが要るかわりに、経年で色が落ち着き、周りの植栽になじみます。アルミやスチールは塗り直しが不要で、細い部材でも強度が出るぶん、視界を遮らずに屋根を架けられます。屋根材は、ポリカーボネートなら軽くて割れにくく、強い日射を和らげたい場合は熱線遮断タイプを選びます。どちらが良いというより、その場所で何をしたいか(洗濯物か、食事か、自転車か)で決まります。
この記事のポイント
- 広さではなく、囲われているかどうかで人がそこに座るかが決まります。二畳ほどでも庭になります。
- 狭い場所ほど床を土のまま残さず、砂利や石で全面を仕上げて緑は縁に寄せると広く見えます。
- 白砂と苔で面をつくり、竹で背面を隠す構成は、間口の狭い中庭で昔から使われてきた方法です。
- 架けるものの高さは、低すぎると圧迫感が出て、高すぎると囲われている感じが消えます。



